宮崎 友彦
居合道教士七段 宮崎友彦(夢想神伝流)
古流研究会の稽古会は同じ流派にしても、少しずつ違いがありました。それぞれの師匠である先生の教えを尊重すると共に、お互いの研修になったと思います。特に議題となったところは、中伝の「浮雲」「颪」「岩波」の抜き付けと倒し方、止めの方向の確認。「滝落とし」の上から突くのか。水平につくのか。水平につくときの刃は上か、横か等の問題がでたが、それぞれの師の教えを尊重するということで、間違いではないという事になりました。
古流については、同じ師匠でも年齢と共に変わったところもあるようです。我々は自分の考えで稽古できますが、近くの先生では「あの先生はこうする、この先生はこうする、」と言ったように少しでも違えばこれから古流の稽古をする人はとまどいを感じるのではないかと心配しています。そのようなことで今回の稽古会は多いに意義があったと思います。