【令和7年度長崎県剣道連盟少年基本錬成会(第5回目長崎市・西彼地区)報告】
 令和7年7月20日(日)長崎市片淵中学校体育館において標記の稽古会が実施されました。
 小学生を対象として、初心のこの年代の児童に対し正しい剣道の方向 付けを行うとともに、剣道における礼儀・作法等の基本を徹底して指導す る事によって、正しい剣道を身につけさせ、本県剣道の普及と強化を図り、 剣道界や社会の発展に貢献できる人材を育成することを目的に実施されました。
今年度最初の錬成会は全員が真剣眼差しで取り組みました。
参加者の熱心な取り組みが見られる有意義な錬成会でした。


 実施日 : 令和7年7月20日(日)9:00〜15:00

講 師 : 強化委員:福田美佐子講師、普及委員会:宮田志磨子講師 (補助 古川俊樹先生)

剣 連 : 中村恭子

参加者 : 少年少女85名 (指導者 17名)

 

 
 長崎県剣道連盟少年基本錬成会
 令和7年度 少年剣道基本・強化錬成会
 1) 5月24日(土)  佐世保市 県立武道館   
 2) 6月28日(土) 北松地区
平戸地区
松浦地区
世知原小学校体育館  
 3) 7月 6 日(日)  大村市
諫早市
東彼杵地区
大村市中央小学校   
 4) 7月 5 日(土) 雲仙市
島原市
南島原市
吾妻体育館   
 5) 7月20日(日) 長崎市
西彼杵地区
片淵中学校  
 6) 8月30日(土)  壱岐市 石田スポーツセンター   
 7) 8月30日(土)  対馬市 美津島体育館   
 8) 11月 22日(土)  新上五島 有川総合体育館   
 9) 11 月22日(土)    五島市 五島市武道館   
  
   
 少年基本錬成会報告                  (一財)長崎県剣道連盟 副会長 中村恭子
 
長崎市は毎年暑い時期の開催であるが、今年は少し風が入り例年より我慢出来るレベルであった。長崎市は来年度からこの時期を避け、5月に開催するとの事であった。 まず、剣連からの挨拶の中で、9月21日(日)に開催される『幼少年女子剣道講習会』を紹介。
  
 小学生は男女とも参加出来ると説明したが、協会から女子のみ参加と説明受けたというご父兄の方がおられたので、改めて後日各協会に「幼少年は男子も参加可」の連絡を行った。


 その講習会には剣道世界大会で女子キャプテンを務めた「渡邊タイ先生」「下川美佳先生」もお見えになるという説明に加え、今日の講師の福田美佐子先生も過去に世界大会優勝メンバーのお一人で、前回のイタリア大会では女子で初めて審判をされた事を紹介し、身近にこんなすごい先生がおられるから、皆さんも是非志を高く持って頑張って欲しいと激励した。

 午前中は宮田志磨子先生の講話で、剣道の歴史や理念など、ご自身で準備された掲示物を使って、分かりやすく説明された。刀の絵は素晴らしく上手であった。
その後、木刀による基本技稽古法を一本ずつ説明しながら、補助の古川先生と模範を見せて、その後数回子供達相互で実際にやってみるという形で行われた。昨年は良く知らない子だけを分けて指導したが、今回のやり方がスムーズに進めるように感じた。 指導者の先生方から、宮田講師の声のトーンや話すスピードがとても聞きやすくて良かったとの感想が多数聞かれた。

 昼休みを挟んで、午後から福田先生による実技指導を行った。まずは足捌きで、立った所から
「前→後→右→左→右前→左後→左前→右後」と繰り返し行ったが、指導者の方でも左前や右後ろはあまりやられていないようで、戸惑っておられた。大変勉強になった。素振りでは、足の引きつけや左右の手の返しなどを指導されたが、「漫然と素振りするのではなく、足の引きつけや手の返しなど、必ずどこか一つを意識してやる事」を強調し指導された。面を付けての指導は、切り返し→面打ち→小手打ち→小手面打ちを行ったが、自分の一足一刀の間から左足を動かさずに打突する事を何度も繰り返し指導された。諫早亀舟館道場の田中伊織くんにお手本をやってもらったが、素晴らしいお手本であった。 昼休みに女子2名が福田先生の所に来て、「掛かり稽古をしたい」と懇願し、指導稽古の後に予定外の掛かり稽古を追加。最後まで気合が入った錬成会であった。      
 今回の講師は初めてお二人とも女子の先生であったが、幼少年女子剣道講習会を控え、大変有効であったと思う。                             
 
  (取材・HP編集:広報委員 s/Takaki )