第６７回全日本東西対抗剣道大会に出場して

濱口嘉洋（大村高等学校定時制）

１）全日本東西対抗剣道大会出場が決まってからの稽古への取り組み

　
　（一財）長崎県剣道連盟より全日本東西対抗剣道大会に推薦していただいたことに感謝申し上げます。私の剣道経験の中で最も光栄なことと感じております。定時制高校に勤務する中で稽古時間を確保することは難しく、そのような中でも稽古続けるよう心掛けてきました。西陵高校で行われている国体強化練習会、大村高校剣道部や土曜日の微神堂稽古会など大村市剣道協会の先生方との稽古会、また、勤務時間に融通が利く場合には金曜日の剣微志道場、月曜日の波佐見稽古会、娘がお世話になっている微神堂など、大人から子供まで多くの方に稽古をつけていただきました。また、試合直前にも剣道教士八段片山倉則先生、剣道教士七段福田美佐子先生に稽古をお願いし、万全の状態で挑むことができました。

２）新型コロナ感染対策

　全日本剣道連盟より事前に抗原検査のキットが送られて、検査結果を持参し２週間の健康調査表も添付して参加しました。大会期間中も厳しい感染対策がなされておりました。

３）東西対抗前日

　前日練習前に西軍監督の石田健一範士より全体へ試合に取り組む姿勢について御指導いただきました。暫定的な試合審判法の説明等も行われました。また、新型コロナ感染防止のため前日の懇親会が中止になりました。多くの先生と交流が出来ずに本当に残念でした。

４）大会について

　
　原則無観客での開催となりましたが、YouTubeでのライブ配信もあり多くの方に観戦していただいたようでした。また、沢山メール等ご連絡をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。試合は多くの先生方から激励をいただきましたが、群馬県の長橋選手２-１で敗れ、西軍も17対18の僅差で負けてしまいました。数々の五島出身の偉大な先輩方が活躍していた大会だけに、残念でなりません。大会は開会式から厳かな雰囲気があり、素晴らしい会場で、気迫と勝利への執念を感じる八段の先生方の立ち会いを拝見し、勉強になり感動しました。

５）大会が終わっての感想と今後の取り組み

　参加できることだけでも光栄なことですが、やはり悔しく勝ちたかったのが本音です。足が止まったり不用意に打突したりと内容を充実させる前に負けてしまいました。不本意な結果も私自身の力不足。今回の反省を糧にさらに精進し、またあの舞台に選んでいただけるよう、そして今度こそは満足のいく試合内容にできるよう、再度、基礎基本から自分を見つめ直そうと思います。自分の剣道人生の中でターニングポイントとなる、このような機会と経験を与えていただき本当にありがとうございました。多くの方の言葉が身と心に染みました。へこたれずに、また『ぎばる』けんね！！（五島弁で「がんばる」の意味）