平成25年国民体育大会 (東京大会)
少年男子 堂々の3位
長崎新聞 平成25年9月30日より
島原、西陵高の主軸で編成「チーム流れいい」
本県の高校剣道界をリードする島原、西陵高の主軸で編成した剣道少年男子。
主将の上村(島原高)は、今年のチームを 「とても流れがいい」と表現する。
その言葉通りに2校の力がかみ合う。準々決勝で鮮やかに逆転勝ちして、
3年ぶりの4強入りを果たした。
4強入りを懸けた新潟戦。先鋒(せんぽう)、次鋒が敗れ、後がない状況に
なった。流れは相手に傾きかけている。ここで中堅草野(西陵高)が「打たれ
てもいい。気持ちで攻めよう」と約1分で胴、面を進取。しっかりと望みをつ
ないだ。草野が持ってきた流れを、副将山崎(島原高)も引き継ぐ。延長2分
35秒で引き胴を決め、勝負を大将戦に持ち込んだ。大将は上村。先に1本取ら
れたが、落ち着いて相手の隙を探した。「こんなところで負けられない」と面
を奪取。延長開始直後、小手で試合を決めた。
息の詰まるような競り合いを制した選手たち。鹿取監督代理(長崎東高教)
は納得の表情で「団結力の勝利」とたたえた。
準決勝の相手は地元東京。夏の高校王者、九州学院単独の熊本を4−1で下
してきた。だが、長崎もチームとしてここまで仕上げてきた。「どんな状況で
回ってきても、それぞれの役割をしっかり果たす」(草野)、「悔いのないよ
うに力を出し切る」 (上村)。その積み重ねがまた、長崎に流れを引き寄せる。
(長崎新聞社 記者 黒川美穂子)
弾みつく納得の試合
○…剣道少年男子が3位と健闘した。準決勝で地元東京に敗れたが、3位決定
戦は栃木に3−1で快勝。3年生4人、2年生1人で編成したチームの最後の
試合を勝利で締めた。主将の上村(島原高)は「最後にいい試合ができて良かっ
た」と納得の表情だった。東京に敗れた後、全員で「最後はしっかり出し切って
、3位で終わろう」と気持ちを確認し合って臨んだ栃木戦。その思いを、2年生
の先
鋒(せんぽう)牧島(島原高)が実践した。胴で1本勝ちしてチームに勢いを付け
ると、次鋒久保(西陵高)も延長開始早々に鮮やかな面を決めて2勝目。中堅草
野(同)も気迫を込めて打ち続け、約2分で面を連取。副将、大将戦を残して試合
を決めた。
優勝こそならなかったが、長崎の強さを十分に見せた選手たち。3年生4人
は次のステージヘ、2年生の牧島は来年の長崎がんばらんば国体へ、弾みがつ
く大会となった。
(長崎新聞社 記者 黒川美穂子)
【成年男子】
1回戦 ○ 長崎 5−0 山梨 ×
先鋒 ○浅井 メメー 飯野×
次鋒 ○藤山 メー 丹沢×
中堅 ○小野田 メコー 河西×
副将 ○梅田 コー 清野×
大将 ○片山 メメー 上原×
2回戦 × 長崎 2−3 北海道 ○
先鋒 ×浅井 ーメ 安藤○
次鋒 ○藤山 メー 倉岡×
中堅 ○小野田 メー 藤沢×
副将 ×梅田 メーメメ栄花○
大将 ×片山 メーメド古川○
【少年男子】(3位入賞)
3位決定戦 ○ 長崎 3−1 栃木 ×
先鋒 ○牧島 ドー 小池×
次鋒 ○久保 メメーメ 鳥羽×
中堅 ○草野 メメー 西野×
副将 △山崎 ー 多賀谷△
大将 ○上村 ーメ 入江○
準決勝戦 × 長崎 1−3 東京 ○(東京都 優勝)
先鋒 ○牧島 メー 津田×
次鋒 ×久保 ーメド阿部○
中堅 ×草野 ーコメ平山○
副将 ×山崎 ー 重黒木○
大将 △上村 ー 佐々木△
準々決勝戦 ○ 長崎 3−2 新潟 ×
先鋒 ×牧島 メードド井上○
次鋒 ×久保 メードド菊埼○
中堅 ○草野 ドメー 熊倉×
副将 ○山崎 ドー 新飯田×
大将 ○上村 メコーメ 江口×
1回戦 ○ 長崎 4−0 宮城 ×
先鋒 ○牧島 メー 佐藤×
次鋒 ○久保 メドー 柴田×
中堅 ○草野 メメー 志田×
副将 △山崎 メーメ 千田△
大将 ○上村 ドメーメ 庄子×
少年男子決勝
○東京 3−1 福岡×
先鋒 ○津 田 ド ― 鴨 川×
次鋒 ○阿 部 コメ ― 安 藤×
中堅 ×平 山 ド ―メメ 今 村○
副将 ○重黒木コメ ― 梅ヶ谷×
大将 △佐々木 ― 勇 △
長崎新聞写真 平成25年9月30日より