平成22年6月13日(日)長崎県立西陵高等学校体育館において、第58回長崎県剣道選手権大会男子・女子兼全日本剣道選手権大会県予選が(財)長崎県剣道連盟主催で開催されました。
本大会には、県下各地から、男子の部、女子の部に精鋭が参加し、白熱した試合が展開されました。
(編集:谷口 秀澄、高木 志伸 広報委員 )
(資料提供:(財)長崎剣道連盟事務局)
【試合結果】
第58回長崎県剣道選手権大会 | |||||
男子・女子 兼全日本剣道選手権大会県予選 | |||||
日時: 平成22年6月13日(日) 場所:長崎県立西陵高等学校体育館 | |||||
【男子の部】 | 【女子の部】 | ||||
優 勝 | 藤 山 光 治 | (県 警) | 優 勝 | 中 村 久美子 | (学剣連) |
第二位 | 松 尾 太 一 | (県 警) | 第二位 | 原 口 理恵子 | (筑波大) |
第三位 | 林 田 直 樹 | (県 警) | 第三位 | 福 田 美佐子 | (学剣連) |
田 ア 慎一郎 | (諫早市) | 馬 場 美香子 | (県 警) | ||
敢 闘 賞 | 敢 闘 賞 | ||||
1 | 島 田 貴 文 | (県 警) | 1 | 笹 山 倫 子 | (大村高校) |
2 | 門 ア 洋 人 | (県 警) | 2 | 馬 場 亜侑美 | (島原高校) |
3 | 宮 崎 東 平 | (学剣連) | 3 | 楢 橋 尚 子 | (長崎市) |
4 | 竹 田 光 樹 | (学剣連) | 4 | 山 口 愛実歌 | (西陵高校) |
優勝者は11月3日(祝)日本武道館で | 優勝者は9月26日(日)静岡県武道館で | ||||||
開催される第58回全日本剣道選手権大 | 開催される第49回全日本女子剣道選手権 | ||||||
会に長崎県代表として出場する。 | 大会に長崎県代表として出場する。 |
優勝: 藤山 光治選手(県 警) | 優勝:中 村 久美子(学剣連) | ||||||||||
決 勝 | ○ | 藤 山 | メ | 松 尾 | 決 勝 | ○ | 中 村 | メ | 原 口 | ||
準決勝 | ○ | 藤 山 | メメ | 林 田 | 準決勝 | ○ | 中 村 | メ | 福 田 | ||
○ | 松 尾 | メ | 田 崎 | ○ | 原 口 | コ | 馬 場 |
【男子優勝】藤山光治四段(県警25歳) | 【女子優勝】中村久美子五段(学剣連29歳) |
藤山光治四段:県警が延長の末に 高校の恩師(白石政雄七段:学剣連) を制して恩を返す |
準々決勝。田ア慎一郎四段:諫早市 (右側)が剣道仲間の期待を一身に受け 豪快な飛び込みメンを決める。 |
準決勝。左…藤山光治四段:県警、 林田直樹五段:県警 |
準決勝。左…田ア慎一郎四段:諫早 市、右…松尾太一五段:県警 |
決勝。左…藤山光治四段:県警、 右…松尾太一五段:県警 |
****藤山光治選手エピソード****
平成14年度玉竜旗高校剣道大会 西日本新聞社記事より
(6)エール〜再び目指す全国制覇〜
長崎南山剣道部(2002/07/21付)
先輩と後輩が同じ言葉を響かせた。「また一緒に全国の頂点を目指せるなんてうれしい」。長崎南山(長崎)の藤山光治主将(3年)と山本健太(2年)が交える竹刀は、日ごとに激しさを増している。
2人は小学生のとき、佐世保市の「不二剣道錬成館」で練習を重ねた。今から5年前の春に熊本で開かれた小学生の全国大会。中学入学を間近に控えた藤山が大将、6年生になる直前の山本が次鋒を務めた同館は、日本各地から集まった道場の頂点に立った。その後、藤山は早岐中で得意のメンを磨き、長崎南山中に進んだ山本は全国中学大会を制すなど、別々の場所で汗を流し、2人は再び同じチームの一員となった。
懐が深くどっしりした構えで相手を追い込む藤山と勝負強い山本。部の練習が終わった後も、藤山が率先して足を運ぶ学校近くの武道場で、山本ら部員の多くは警察官や教師など社会人の胸を借りる。
長崎県大会を3年ぶりに制し、九州大会では優勝は逃したものの、島原(長崎)との決勝は代表戦にもつれ込む大接戦を演じた。小学生のときに味わった感激を励みに、厳しい練習に打ち込む2人を中心に、チームはひとつにまとまっている。
長崎では来年、インターハイが開催される。来春卒業する藤山は、その晴れ舞台に挑むことができない。「山本がうらやましいですよ。同じチームで戦うのも玉竜旗とインターハイを残すのみ。自分の持っているものを出し切り、後を託します」。山本も「先輩と一緒に日本一になりたい。来年は応援席で安心して観戦できる、と言ってもらえるように頑張る」と口元を引き締める。
長崎南山にとって6年ぶりの優勝を目指す玉竜旗。藤山と山本は互いの剣でエールを交換する。その先には、小学生のときとはまた違った、大きな感激が待っている。(手島 基)=終わり