平成18年度 居合道中央講習会伝達講習会の報告
居合道委員
9月24日佐世保市の長崎県立武道館剣道場において、恒例の平成18年度居合道中央講習会伝達講習会が開催されました。平成18年9月16日、17日に京都市において開催された中央講習会を受講された居合道教士八段宮崎賢太郎先生と居合道教士七段石橋八郎先生から伝達講習会午前10:00より12:20まで講義、実技解説があり、13:15から16:00までは居合道審判講習会が開かれました。
はじめに宮崎賢太郎先生から今回の中央講習会の概要が説明されました。その後、石橋八郎先生の居合道中央講習会報告を元に、全受講者に対して、全剣連居合の1本目(前)から12本目(抜き打ち)までを実技を宮崎賢太郎先生が披露をしながら、詳細な説明が行われました。
参加者は段外4名、初段7名、二段8名、三段3名、四段3名、五段8名、六段8名、七段9名、八段1名の合計51名でした。
午後からの居合道審判講習会では段外から五段までの33名が2人ずつ対戦する模擬試合を審判する講習会が行われました。審判には六段8名、七段8名の先生方が5班に分かれ真剣に模擬試合を審判しました。
10月1日(日)に西諌早小学校において開催される秋の昇段審査会を前に受審予定者は例年に比して高い意識で講習会に臨んでいました。
居合道中央審査会の講習内容の概要は次のとおりです。
本則 第1条 本則第11条 細則第7条
1)開始線の問題
開始線の前に立つ。 開始線を踏んではならない。
座ったとき膝が出ても減点にはならない。
逆にあまりにも開始線から下がりすぎているような場合は減点となりうる。
試合開始と判定時に開始線の前に立っていればよく、演武中はどこでもよい。
11本目などは開始線より3,4歩下がるのは全く問題ない。
2)試合開始時の右手の問題
帯刀で入場したときも、携刀で入場しても開始前に左手を下ろす必要はない。
3)前試合者と次試合者の交代について
審判が交代する間に試合者は試合場に入ってはならず、交代が終わるまで待機線で待っている。
前試合者が判定の宣告終了後に3歩下がり、廻れ右する時分を見はからって次試合者は入場を始め、試合場の枠の外あたりですれ違う。その時互いの右腕側がすれ違うようにする。
4)その他
・線上に足がかかっている状態は場外反則ではない。片足が完全に出ると場外。
・場外は合議対象となる。
・合議を行うときはどちらが反則だからどちらの勝ちと確認しあう。
・審判3人はそろって入場し、正面に礼をし、副審2人が主審を囲むように互いの礼をする。また3人そろって前審判と交代の礼をし、3人そろって座る。
・第1試合と最終試合の審判は3人とも立つ。2試合場以上の会場では審判長の笛の合図の後、各試合場の主審が始めの号令をかける。
・主審が判定を行った後からはいかなることがあれ判定は覆せない。
・選手は試合が終わっても試合場では正面に一礼はしない。
中央講習会の概要の説明をおこなう石橋八郎先生 | |
「2本目の抜きつける位置は・・・」丁寧に講習をおこなう宮崎賢太郎先生 | |
所作は美しく、動作は素早く・・・ | |
受け流しの剣先の位置は??? | |
全日本居合道大会の審判にも負けない鋭い眼差しです。川辺先生、吉田先生、月見先生。 | |
佐世保の県立武道館で居合道剣士の集合写真はいつも凛々しいですね。 |