夢想神伝流「流刀」 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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平成26年9月14日(日)長崎市立川平小学校体育館において、恒例の平成26年度全剣連居合道中央講習会に伴う伝達講習会が開催されました。 参加者は段外6名、初段4名、二段3名、三段10名、四段9名、五段8名、六段9名、七段7名、八段1名の合計60名でした。
全剣連居合道中央講習会 平成26年9月6日〜9月7日 於 京都武道センター 講師 範士八段 小倉 昇 解説演武 範士八段 草間 ?壹 礼式 (教本 三、補足(四)) 野外での礼(立礼) 膝などが悪くても昇段審査受審、試合へ出場ができるための措置として検討された。 ◎「携刀姿勢」より左手をわずかに右前に引き出しながら右手を左手の内側におくる。 ◎刃を外側に向けて右肘を右前に伸ばしながら、左手は「たなごごろ」を上に向けて ◎両手で刀を目の高さにいただき、刀に対してうやうやしく礼を行う。 ◎「始めの刀礼」のときは続いて「鐺」を腹部中央に送って「帯刀」し、 ◎「終わりの刀礼」のときは刀を左脇後方へおくって「携刀姿勢」となる 一本目 [前] ◎つま先を立てた時に膝の真後ろになる ◎上体45度右拳よりやや内側 ◎切りつけは切っ先が身幅分下がる。 (教本)納刀は左手を左帯から鯉口 ◎全剣連居合は切りつけた時に左足を送り込まない 二本目 [後] ◎向きなおったときの後ろ足は真っ直ぐになる ◎向きなおり、左足をやや左よりに踏み込む ◎練度によって後ろ足を立てながら向きなおっても構わない。 三本目 [受け流し] ◎抜き上げると同時に立ちあがる ◎納刀はものうちを膝に置いても良い (教本)ものうち近くを右膝頭の上方におくる 四本目 [柄当て] ◎左膝の後ろにつま先がくる (教本)間をおくことなく「水月」を突きさす ◎刀を抜きながら後ろの敵を見る。 ◎正面の敵への切りつけは相手を見てから切りつける。 五本目 [袈裟切り] ◎身体の中(身幅)で刀を操作する。 ◎右肩上方に抜き上げる ◎納刀は鯉口を握る (教本)鯉口を握る同時に袈裟に振りおろしての血振り 六本目 [諸手突き] ◎敵の位置は、ほぼ一直線上で正中線上ではない。 ◎刀が身体から離れないようにする (教本)右足を軸に左回りに回って刀を引き抜きながら (教本)間をおくことなく左足を踏み込むと同時に諸手で正面の敵の「水月」を月きさす ◎血振りの高さは腰の位置にする 七本目 [三方切り] (教本)正面の敵を圧しながら・・・敵の頭上からあごまで抜き打ちする。 ◎頭上からの抜き付けで「諸手突き」よりも高い位置から切り付けてあごまで抜き打ちをする。 八本目 [顔面当て] ◎身体一つ敵の位置が違うので足を確実に踏み替える。 (教本)左足を軸に左に回って、「鞘離れ」と同時に左足を左に踏み替え (教本)刀を引き抜きながら右足を軸に左に回って左足を左に踏みかえ、受け流しに振りかぶり、間をおくことなく・・・・ 九本目 [添え手突き] (教本)左足を引くと同時に刃先の向きにそって「右に開いての血振り」する (教本)右こぶしはへその高さで止め、切っ先は右こぶしよりわずかに上がったところで止める。 (教本)右足をやや外側に向けてわずかにひいて「添え手突きの構え」となり、 十本目 [四方切り] (教本)右斜め前の敵の右こぶしに「柄当て」し、 (教本)切っ先が鯉口から放れると同時に左回りに回って敵に対し「一重身」となり、 (教本)左足を左に踏み替えて「脇構え」になりながら受け流しに振りかぶり・・・・ 十一本目 [総切り] ◎右腰腹部からへそ前をとおり、左腰腹部を水平に切る。 (教本)左上腰に刀を水平にし、刀を止めることなく・・・・・正面の敵の右腰腹部から左腰腹部を水平に切る。 ◎切り下ろした刀は棟の方向に返して・・・・送り足で切り付ける。 ◎「間をおくことなく」切り付ける。(刀の動きを止めることなく) あご→水月→へそ 十二本目 [抜き打ち] ◎「力のこもった沈黙の技である」 (教本)突然、切りかかってくるのを、刀を抜き上げながら退いて敵の刀を空に切らせ、さらに真っ向から切り下ろす。 (教)右足より前に出て元の位置に戻る。 ◎おもむろに・・・修業の深さがよくわかる技である。 全剣連居合道中央講習会 審判講習 平成26年9月7日 於 京都武道センター 報告者 範士八段 宮崎 賢太郎 講師 (一財)全日本剣道連盟居合道委員長 河口俊彦 居合道委員 山崎正博、山崎誉、迫野 康雄、小倉昇、三谷 昭雄、草間 ?壹、青木 栄治 解説 迫野 康雄、三谷 昭雄 (本則の目的) 本則第1条 この規則は、全日本剣道連盟の居合道試合につき、剣の理法にのっとり、公明正大に試合をし、 (日本刀)本則第3条 使用する刀は、真剣とする。 細則第2条 日本刀は、鍛錬したもので、充分品位を備えたものとする。 (勝敗の決定) 本則第11条 勝敗の決定は次によるものとする。 1.正しい礼法・作法による、充実した気勢と適正な姿勢をもって、正確な技術と刀法に基づいた 細則第7条 規則第11条1号の勝敗の判定基準は、次の諸点とする。 1.修業の深さ 2.礼儀(正しい態度・作法) 3.技前 (1)正確な抜き付け、切り付け (2)正確な鞘放れ、刃筋 (3)正確な血振り、角度 (4)正確な納刀 4.心構え (1)心の落ち着き (2)目付け (3)気迫・残心・間と間合 5.気剣体の一致 第3章 禁止行為 (諸禁止行為)本則第14条 試合者が次の各号の行為をすること。 1.
第3条で定められた日本刀以外を使用すること。 2.
試合中に場外にでること。(減点 合議はしない)細則 片足が完全に境界線外に出る 3.
不当な中止要請をする 第2節審判の処置(負傷または事故) 第25条 負傷または事故などにより試合が継続できない場合は、その原因を質し、その処置をする。 1.試合継続の可否判断は、医師の意見を徴し審判員の総合判断とする。その措置に要する その他 ・審判3人はそろって入場し、正面に礼をし、副審2人が主審を囲むように互いの礼をする。 ・第1試合と最終試合の審判は3人とも立つ。 ・審判席に旗を置く場合には赤旗と白旗の間は約10cm程度空ける ・旗を降ろす場合は体側に最短距離で上げ下ろしをする ・旗を巻くときには白旗を先に巻いてその後赤旗を巻く (立て巻き、横巻きはどちらでも良い) ・判定の発声ははっきりと大きな声で言葉を切らない。 ・合議時間は簡潔に行う |
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(編集:居合道委員 高木 志伸) |