夢想神伝流「流刀」

平成23年度 長崎県剣道連盟春季居合道講習会


                写真:集合写真         いつも仲が良い居合道部です

                  
平成23年度 長崎県剣道連盟春季居合道講習会報告

 平成24年3月25日(日)雲仙市愛野小学校体育館において、恒例の平成23年度長崎県剣道連盟春季居合道講習会が開催されました。はじめに居合道教士八段宮崎賢太郎居合道部長から挨拶がありました。 

居合道教士七段宮崎友彦居合道副部長からは全日本制定居合の要義、動作、着眼点と昇段審査についての心構えについて実技を伴い詳しく説明がありました。実技は居合道教士七段高木志伸居合道副部長が行いました。

参加者は段外10名、初段2名、二段7名、三段9名、四段4名、五段7名、六段8名、七段10名、八段1名の合計58名でした。

午後からは引き続き居合道講習会と審判講習会、居合道一級審査会が開かれました。宮崎賢太郎居合道部長からは「剣窓」に掲載された気品と気位について、理論的な内容の講義がありました。

  (広報委員 高木志伸 編集)


 
 実技講習居合道教士七段宮崎友彦居合道副部長、居合道教士七段高木志伸
 基本を正しく・・熱心な受講生                 呼吸・鞘引きの説明をする宮崎賢太郎部長
   
 心が洗われるような眼差し  美しい姿勢とは・・・  宮崎賢太郎部長
居合道一級審査会   
外国でも居合道は盛んです。 緊張・・・・・ しかし審査は進む

※居合道部長挨拶の概要

3月11日で東日本大震災から一年が過ぎました。これから復興に向けて、私たちが剣の道を通してできることを一人一人が考えて行くべき時期にきていると思います。

 平成24年3月20日(祝)に福岡県北九州市立総合体育館において北九州居合道大会がありました。長崎県からも多くの方が参加されましたが、近隣県の福岡県での開催ですのでもっともっと多くの方の参加を希望します。その中でも初段の部中野武士さん(大村 生武館)、参段の部吉井芳子さん(島原 友剣会)が見事に3位に入賞しました。長崎県でも5月に県下段別居合道選手権大会が開催されていますので、是非、参加をして自分の居合道の稽古が正しくなされているのかという確認の意味で振り返ってみる良い機会だと思います。

※居合道部長講義の概要

「剣窓」の位置づけと内容と「剣報長崎」と関わり合いについて説明

剣道審査担当常任理事 真砂 威氏の審査の着眼点、六段は、「剣道の精義に錬達し、技倆(ぎりょう)優秀なるもの」、七段は「剣道の精義に熟達し、技倆秀逸なるもの」八段は、「剣道の奥義に通暁、成熟し、技倆円熟なるもの」とありますが、「剣道」を「居合道」に置き換えてください。その中でもでも一番目に「正しい着装と礼法」、二番目に「端正なる姿勢」、三番目に「基本に則した打突」四番目に「充実した気勢」、五番目に応用技の錬塾度」、六番目に「鍛錬度」。七番目に「勝負の歩合」と書いてあります。長崎県の居合道講習会で何年も前から言い続けている三つの重要点「正しい礼法」「正しい着装」「姿勢」が技前よりも最初に心掛けなければならないという同じ内容の事を言ってきました。

特別居合道講習会で長崎に来られた全剣連居合道委員の山崎正博居合道範士八段は「型から形へ」と錬度によって変化することが人の心を動かすことになるということを指導されました。そのことは全剣連居合のテキストの行間を読むことでそのことができるようになってきます。

能楽協会会員観世流準職分 小檜山浩二氏は「我見」自分の目で見るまた、「離見の見」離れたこところから自分を見る。客観的に第3者の目で自分のことを見ることができる力を身につけることが修行をするなかで大切だと言っています。